それではホントに行ってきます。

2005年12月24日

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centrair007.jpg参りました。記録的な大雪。

朝8:30に到着した中部国際空港をあとにしたのは、夕方5:30だった。開港以来初の滑走路閉鎖とのことで、航空会社(某日本航空)の対応も悲惨。こういう場合は飲み物や食事を出すタイミングというのが習慣的にあるのだけど、正午をまわり、2時過ぎになってようやく、よく冷えた中華風焼きそばが出てきた(出国後の空間にまともなレストランはない)。

色々、教えられた。「アクシデントを利用せよ」(ビリーのグッドアドバイス/acetate)というのとはちょっと違うのだろうが、写真もとりまくったし、空港や航空会社の脆さとか、考えたこともない空港の構造を知った。

欠航が決まり、出国取り消しの手続きが開始されると日本人はさっさと帰ってしまった。飛行機が飛ばない以上、空港と航空会社は、客をチェックイン前の状態にすっかり戻さなければならないらしい。空港の出発ロビーというのは、「どの国でもない場所」だから、客はそこから日本国へと「送還」されるのである。まず入国審査を通って、出国スタンプの上に「出国取消につき本証印を撤回する/VOID」というスタンプを重ねられる。出国審査と入国審査は別のフロアにあって普段は異国経由で結ばれているのだが、それを短絡するバイパスがちゃんと計画されている(まあ別にどうということはなくて、本来は飛行機に乗るところを、まるで降りてきたように反対方向に進めばよいだけなのだが、何となく興奮する)。それで、まるでいま帰国したみたいに、ベルトでぐるぐるまわっている荷物も自分で受け取り、税関の担当官に「おつかれさまでした」などとやさしい言葉をかけられながら普通に追い出されるわけである。

しかし、危機は人の置かれた状況の差異と、それをもたらしている区別をはっきりさせてしまう。多くの日本人は、この何となく冷たいシステムに従って帰路についたのだが、そうはいかないのが外国人だ(我々の便の場合ではほとんど台湾人だった)。行き場が決まらなければ動くわけにもいかない。翌日の便に乗れるよう確約してくれれば、動き方も決められる。が、それも「お客さんの方で個別に予約を取り直していただく他ございません」と、そういうことらしい。翌日から3連休だってのに、そうそう簡単に席などとれるはずがない(空席は必ずあると、ビリーなら励ましてくれるのだろうが・・・)。そういった保証は一切しないと約款で決められているので仕方ないとはいえ、もし3日も4日も足止めを食らったりしたらただごとではない。

朝から食事もとれず血糖値が下がって皆カンカン。とはいえ、さすがは台湾人、デモよろしく慣れない職員相手に集団で対抗する。決してイヤミではなく、本当に上手だ。修学旅行の高校生を引率する教員たちも、生徒たちの前で声を荒げつつも、それがパフォーマンスであることを常に自覚しているし、生徒たちもそれに拍手を送って参戦する。やはり民主化闘争のなかで鍛えられているというべきか。

しかし、結局は翌日に臨時便を出すなどの対応はないようで、台湾の人たちもそれぞれに別便(翌日の関空発とか)を手配できそうな様子だった。我々もこの集団に付き合う意味がなくなったので(何してたんだろうかと後で思う)、とにかく「帰国」することにした。「どこの国でもない場所」があるということを前々から教え込んである息子も(親がこういうこと教えるのが好き)、普通はそれが外国につながっているのに、日本に帰らされてしまって、理屈はよく分かっているもののやや納得がいかない様子。幸い、予約センターとの電話のやりとりで、翌々日の便がとれた。

実は、「手ぶらチェックイン」とか、そんな名前のサービスがあって、荷物は自宅から宅配便でチェックインカウンターまで運ばれてそのまま飛行機にのっかり、到着先のベルトからピックアップするまで我々はノータッチで済むようにできる。今回もそれを利用した。それなのに、家族分の大量の荷物を全部受け取らされて途方にくれる。面倒なので一時預かりサービスに預けたら4500円もとられた。実質の預かり期間は1日半くらいのなのに、日付が変わるたびに「1日」とカウントするので、3日分なのだ。しかも、手ぶらチェックインサービスの業者と、一時預かりの業者は同一。何とかならんかねー、こんな時くらいは。そうつぶやきながら幾度となくため息をついた一日であった。

でも雪の空港というのも滅多にはお目にかかれないので正直言って楽しかった。欲をいえば広大な滑走路の雪かき風景を見たかった(笑)。どうやら中部国際空港は除雪車を備えていないらしいのだが。

自宅に帰って、翌日は家族で雪ダルマをつくった。僕自身が20年ぶりくらいなのではないだろうか。先日ものけん忘年会でメンバーが持ってきた荒巻鮭の縄を食べた分だけほどいて、それを適当に切って目・口と手をつくった。それが昨日のこと。というわけで本日、ホントに行ってきます。

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投稿者 aoao