仲良く並んで

2005年01月04日

category= 台湾

twin.jpg彰化縣の員林鎮(人口13万人)の旧市街、「北門」と称される地区にて。

右が福徳正神、左が五営将軍の祠。仲良く並んでいて、かわいらしいのですが、これにも都市史的に面白い意味があります。

台湾の集落(都市・村落)では、東西南北の四方の口(門など)の附近に、寺廟を置くのが一般的です。集落のウチとソトの境界に神を祀るのです。以前に頼志彰先生に台湾都市史研究のことでアドバイスをもらいに行ったら、こういう話をしてくださいました。台湾の北半分では、集落の東西南北に祀るのは福徳正神であり、南半分では五営将軍である、というのです。

福徳正神は土地公ともいい、土地の神で、そこいらじゅうに祀られているポピュラーな神です。たしかに旧新竹縣城などでは、土地祠を東西南北において、境界を押さえています。

一方の五営将軍は、集落の中心と四方を護る将軍たち。中心となる寺廟をベースキャンプとして、四方に前線キャンプ(小さな祠)が出張っているイメージです。

頼先生によれば、北の土地公エリアと、南の五営エリアの境界線が、彰化縣あたりにあるそうです。員林の「北門」に土地公と五営を並べ祀っているのは、いわば二つのエリアの混在地帯だということのあらわれのようです。地元の研究者、曹武賀さんに案内していただいて東・南・西の各門のあたりにも行ってみましたが、西門をのぞき、他では同じように土地公と五営将軍が並祀してありました。

投稿者 aoao