取材03 碧南の「おぼこ」
2004年12月16日
category= しゅざい
碧南市で土人形をつくっておられる高山八郎さん(1922生)にお話をうかがいました。
土人形は、農家が農閑期につくったもので、昔はどこにでもありました。土人形のことを三州では「おぼこ」(もとは子供の意)といい、これをつくる家を「おぼこ屋」といいます。型を用いて成形したものを窯で焼き、絵付けをして完成。
興味深かったのは、型のもとになる原型(人形のかたち)を、地域の鬼板師(鬼瓦をつくる職人)につくってもらうケースが昔からあるということです。鬼板師は、熟練を要する高度に専門化された職人(一種の彫刻家)で、大きな寺院の造営に参画して名をあげる者もあったようですが、そうした職人の有名性を、無名のおぼこ屋=農民たちが借りる関係があったということになります。たしかに、瓦も土管も土人形も、同じ三河の土でかたちをこしらえ、窯で焼成するという意味では同じ仲間ですが、そこに、ある種の階層性や、その階層間を橋渡しする関係のあったことはとても面白いように思います。
投稿者 aoao
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